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 塩は、原始時代から今日まで、人類が好んで使用してきた最も古い調味料であり、生命体としてなくてはならない成分であります。水と塩があれば人は1週間生きれます。1週間塩を摂らなかったら足が立たなくなります。塩の世界は岩塩(湖塩を含む)を食する民族が8割、海水から塩をつくる海塩を食する民族は2割と言われています。
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塩について
 塩は、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水の乾燥・岩塩の採掘によって生産される物質です。調味料・保存目的(塩漬け・塩蔵)として使用されるほか、食用以外としてソーダ工業用・融氷雪用などにも使われています。日本での消費の約8割は工業用原料としての用途です。

 塩は大きく分けて2種類あります。
 @岩塩 岩塩を採掘する
   湖塩 湖塩などから採取する
 A海塩(天日塩など) 塩田において天日製塩法でつくる。
   海水 海水を一旦濃縮した後に煮詰める。(イオン交換膜製塩法・揚浜式製塩法・瞬間結晶など)

 岩塩は太古の時代海であったところが地殻変動により海水の塩分が結晶化し地層となったものです。気候、風土、場所によって、岩塩の成分は異なります。岩塩には、岩塩山から採掘する塩、地中から掘り出す塩、塩湖から採取する塩があります。

 天日製塩法は海水を塩田に引き込み、1〜2年程度の期間で塩田内の細分化された濃縮池を巡回しながら、太陽と風で海水を濃縮していき採塩池で結晶化した塩を収穫する方法です。(メキシコ、オーストラリア・ヨーロッパの沿岸地域に多い)
つづく
塩について
自然食と健康
著者 慮 徳三(の とくさむ)
元韓国延世大学教授 医学博士
第14章 自然食のすすめ
第1節 穀物・雑穀
3、塩(165〜167頁)
原文紹介
 塩は、一般に海水を蒸発させて作る海水塩と、塩岩石から採取する岩塩の二種類に分類されますが、岩塩もやはり採取される地域は昔は海だったと言われています。厳密にはおなじものであるということができます。
 今日例外的に、ほとんど塩を食用しないエスキモー人がいるにはいますが、彼らもやはり食品を通して塩分を摂取していることを考える時、塩は原始時代から今日まで、人類が好んで使用してきた最も古い調味料であり、生命体としてなくてはならない成分であります。
 よって、塩の摂取方法を知らなかった昔から、草食動物は、植物中に含有される極少量の塩分を摂取し、肉食動物は、草食動物中の塩分を間接的に摂取する他に、海辺で不足した塩分を補充していました。
 物々交換時代に入りながら、塩の必要性は次第に増し、塩は貨幣の代用として利用されるに至ったという多くの記録が残っています。
 ローマ時代、軍人の俸給は塩で支払われ、高原地チベットでは、13世紀ごろにも貨幣代用として使われたという記録が、マルコポーロの東方見聞録にあり、最近までエチオピアでは、税金を塩で徴収していました。
 このように、塩は、今日の金本位経済が成り立つまで、金以上にその価値を認定され、BC6世紀ごろ、ローマ帝国と中国の二国家は、統治手段として利用したりもしたという記録が残っており、今日我が国(韓国)で施行されている塩の専売制度は別の意味もありますがやはり統治手段として利用された時代のなごりではないかと思います。
 中国の文献によれば、BC2700年頃、宰相宿抄が、初めて海水から塩を取り出したという記録があり、今日利用される天日製塩法は、約百年前イタリアのシシリー島の僧侶が考案したものと知られています。我が国(韓国)には、1907年、日本人オクオ・シロが、朱安と一町歩の試験塩田を作ったことが始めであると知られています。
 塩は、いくつかの理由で、生命体に不可欠な要素であります。血液の約3%は塩分である為に、万一塩分が不足するようになれば、血液は正常な機能を果たすことができず、また食物の消化に不可欠な胃液は、消化力を塩酸に依存しているので、やはり塩分が不足すれば、消化機能が弱まります。
 塩分は、腎臓や皮膚の汗を通し体外に排出される為に、随時補充しなければなりませんが、過ぎればかえって害になります。
 少し昔の観察に於いては1933年頃、我が国(韓国)の人は1日20〜30g、日本人は10〜20gの塩を摂取している一方、欧米人達は、平均10g内外を摂取していることを観察しました。ですから、彼らに比べて韓国人は、脳溢血(中風)患者が多い。
 塩分の、過多な摂取は高血圧を誘発します。適当量の塩分は、胃腸機能を強化させ、また切り傷、やけど等の止血剤として、化膿を予防することもできます。また、塩で目を洗えば眼病を予防し、歯を磨けば虫歯予防にもなります。
 我々は皆、塩分摂取を減らし、高血圧心臓病を予防するようにしなければなりません。高血圧患者は、1日5〜7gが適当であります。
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