かぎろひを観る会 第44回かぎろひを観て万葉を偲ぶ
かぎろひを観る会

12月27日日曜日午前3時30分、宇陀市かぎろひの丘万葉公園会場に着き、「かぎろひを観る会 第44回かぎろひを観て万葉を偲ぶ」に参加しました。今回の特別講師は母校松山東高同窓の前園実知雄先生(現奈良芸術短期大学教授・橿原考古学研究所特別指導研究員・法連寺住職)。焚き火を囲んでの万葉講話のテーマは「壬申の乱と宇陀」でした。18年振りに再会し、分かりやすいお話に大変感動しました。ただ、今朝は午前5時を過ぎてから雲が立ち込め、気温6度で平年より暖かく曇りだったため、残念ながら「かぎろひ」は立ちませんでした。「かぎろひ」は厳冬のよく晴れた日の出前、東の空を彩る陽光のこと。替わりにパンフレットの「かぎろひ」の写真を掲載します。会場では宇陀市観光協会・観光ボランティアガイドの親切なご案内やあたたかい葛湯のおもてなしを受け、感謝申し上げます。ありがとうございました。(※到着した午前4時ごろは満月が西の空に輝いていました。また、9時30分ごろからは陽が照ってきました。)

かぎろひを観る会
タイムテーブル
午前4時~開会式
午前4時30分~古を偲ぶ音のはじまり
午前5時20分~前園実知雄先生による講演
午前6時~かぎろひが立つ
午前7時~ガイドツアー(歌碑前に集合~道の駅)

場所: かぎろひの丘


午前4時 焚き火に点火
かぎろひを観る会の会場、「かぎろひの丘万葉公園」。朝4時前に到着。大きな焚き火が燃え盛っていました。早朝にもかかわらず、たくさんの方が詰めかけていました。
前園実知雄先生の講演
演題 壬申の乱と宇陀
講師プロフィール
前園実知雄(奈良芸術短期大学教授・橿原考古学研究所特別指導研究員・法連寺住職)
1946年 愛媛県東温市上林 法連寺に生まれる..
1969年 奈良県立橿原考古学研究所に入る
1998年 橿原考古学研究所資料室長を経て奈良芸術短期大学教授
2000年 中国社会科学院古代文明研究センター客員研究員
2012年 愛媛県埋蔵文化センター理事長
※最近出版の著書「中国歴史紀行 史跡をめぐる5万キロの旅」新泉社・2千円(税別)

午前6時~かぎろひが立つ
当日曇りだったため「かぎろひ」は立ちませんでした
この宇陀市大宇陀「かぎろひの丘万葉公園」で毎年、旧暦の11月17日に「かぎろひを観る会」が開催されています。
場所: かぎろひの丘
柿本人麻呂「かげろひ」万葉歌碑
「ひがしの野に かぎろひの立つみえて かえりみすれば 月かたぶきぬ」柿本人麻呂作
この歌は軽皇子(後の文武天皇)と宮廷の狩場であった「阿騎野」を訪れ、「かぎろい」に軽皇子の時代の到来を、「月」に軽皇子の祖母にあたる持統天皇の時代の終焉を予感した歌といわれています。実際にこの歌が読まれてから5、6年後に文武天皇が即位しました。

柿本人麻呂「かげろひ」歌碑 午前7時30分


午前4時ごろ 満月が西空に

午前6時ごろ 古代衣装を着た宮廷女性

午前7時半ごろ かげろひ会場
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(担当 / 阪本)